臨床検査技師国家試験　第64回　臨床検査総論

9 最も小さい虫卵はどれか。
1．回虫卵
2．蟯虫卵
3．鞭虫卵
4．横川吸虫卵
5．ウエステルマン肺吸虫卵

8  40 歳の男性。胸部の発赤と腫脹を主訴に来院した。発赤は次第に腹側正中部に向かって伸び、帯状や線状になった。腹部の写真を別に示す。食物摂取歴として、1か月前にドジョウを生食した。
診断として正しいのはどれか。
1．疥 癬
2．顎口虫症
3．旋毛虫症
4．オンコセルカ症
5．日本住血吸虫症

9 蚊によって媒介される寄生虫症はどれか。2つ選べ。
1．三日熱マラリア
2．ブラジルリーシュマニア症
3．ガンビアトリパノソーマ症
4．バンクロフト糸状虫症
5．クルーズトリパノソーマ症

3 精度保証のために検査前過程で行うのはどれか。
1．外部精度管理
2．検査値の解釈
3．検査値の点検
4．採血法の指導
5．内部精度管理

1 臨床試験業務で誤っているのはどれか。
1．新薬開発のために行う。
2．薬の安全性を調べるために行う。
3．既存医薬品の効果の追跡調査を行う。
4．二重盲検試験に関わる臨床検査技師は偽薬投与患者を事前に把握する。
5．臨床試験実施医療機関は外部評価による認定を取得することが望ましい。

10 細胞分裂の度に短くなり細胞の寿命に関係するのはどれか。
1．テロメア
2．ヒストン
3．セントロメア
4．ヌクレオソーム
5．ヘテロクロマチン

3 検体の採取と取扱いで正しいのはどれか。
1．採取した羊水は透明な容器に入れる。
2．尿細胞診検査には 24 時間蓄尿を使用する。
3．自然喀痰採取は採取前にうがい薬を使用する。
4．精液採取は3か月以内に少なくとも2回行う。
5．腰椎穿刺で最初に得られた髄液は細胞学的検査に使用しない。

6 肺化膿症でみられる喀痰検査所見はどれか。2つ選べ。
1．三層痰
2．好酸球増多
3．ディットリッヒ栓子
4．クルシュマンらせん体
5．シャルコー・ライデン結晶

10 DNA 抽出に用いられないのはどれか。
1．エタノール
2．フェノール
3．クロロホルム
4．イソプロパノール
5．メルカプトエタノール

7 寄生虫と終宿主の組合せで正しいのはどれか。
1．肝吸虫 ・・・フ ナ
2．アニサキス・・ イ カ
3．エキノコックス ・・・・ネズミ
4．トキソプラズマ ・・・・ネコ
5．熱帯熱マラリア原虫 ・・ヒ ト

2 抗凝固剤を含む採血管を用いる必要があるのはどれか。
1．HbA1c
2．インスリン
3．C-ペプチド
4．グリコアルブミン
5．抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体

8 2015 年における世界のおよそのマラリアの患者数と死亡者数の組合せで正しいのはどれか。
1．2億 1,200 万人・・・ 43 万人
2．2億 1,200 万人 ・・・4 万 3,000 人
3．　    2,120 万人・・・ 43 万人
4．        2,120 万人 ・・・4 万 3,000 人
5．            212 万人・・・ 4 万 3,000 人

4 中間尿に比べ初尿で陽性になりやすいのはどれか。
1．糖
2．潜 血
3．白血球
4．ケトン体
5．ビリルビン

2 対策とその作業の組合せで誤っているのはどれか。
1．感染対策 ・・・使用済注射針のリキャップの徹底
2．災害対策 ・・・診療支援体制の構築
3．接遇対策 ・・・患者との疑似場面を設定した体験学習
4．検査過誤防止対策 ・・標準作業手順書の作成
5．医療事故防止対策 ・・インシデントレポートの作成

5 髄液検査を行う前に測定すべき血液検査項目はどれか。
1．血 糖
2．赤血球数
3．アミラーゼ
4．ビリルビン
5．マグネシウム

7 結核性胸膜炎に特異性の高い胸水中のマーカーはどれか。
1．LD
2．CEA
3．NSE
4．ヒアルロン酸
5．アデノシンデアミナーゼ

6 糞便の性状と疾患の組合せで正しいのはどれか。
1．緑色便 ・・・総胆管結石
2．粘血便 ・・・細菌性赤痢
3．灰白色便 ・・アメーバ赤痢
4．米の研ぎ汁様便 ・・カンピロバクター腸炎
5．イチゴゼリー状粘血便 ・・コレラ

4 偶発誤差の要因はどれか2つ選べ。
1．分析装置の変更
2．試薬のロット変更
3．比色時の気泡混入
4．標準液の作製ミス
5．ピペットの操作ミス

5 尿沈渣の無染色、強拡大標本を別に示す。この構造物が生成される疾患はどれか。
1．痛 風
2．慢性尿路感染症
3．腫瘍崩壊症候群
4．副甲状腺機能亢進症
5．溶血性尿毒症症候群

1 医療機関での診断に至る手順で適切なのはどれか。
1．医療面接 → 身体診察 → スクリーニング検査 → 特殊検査
2．医療面接 → 身体診察 → 特殊検査 → スクリーニング検査
3．身体診察 → スクリーニング検査 → 特殊検査 → 医療面接
4．スクリーニング検査 → 特殊検査 → 医療面接 → 身体診察
5．スクリーニング検査 → 身体診察 → 特殊検査 → 医療面接